「療護施設と人権」 四国シンポジュウム 開催
 
 9月7日・8日の2日間、愛媛県松山市・松山総合福祉センターにおいて、「療護施設と人権」四国シンポジウム&全国交流集会が開かれました。1日目は、各部屋に分かれ、療護施設自治会全国ネットワーク第2回総会・全国療護施設QOL研究職員ネットワーク第3会総会が行われました。総会終了後、職員ネットのメンバーを交え、放送大学教授の三ッ木任一先生に「これからの障害者福祉と療護施設のゆくえ」と題し、講演していただきました。
 休憩・会場移動の後、センター内の大会議室で、記念講演としてアメリカ・バークレーよりお越しいただいた、メアリー・ルー・ブレスリンさんに「障害をもつアメリカ人法(ADA)と障害者擁護活動の今後の課題」をお話しいただき、日本とバークレーの障害者の意識の違いに驚いたとともに、メアリーさんの私達に対する熱のこもった講演に大変感動しました。
そして、元の会議室に戻り四国シンポの実行委員長である、たまも園の石川宗二さんの乾杯の挨拶の後、夕食を食べながら全国交流集会が開かれ、代表ブロックとして関東ブロックの取り組みの報告、近畿・四国・中国・九州の各ブロックから、施設紹介や施設運営の参加や発言の機会、生活向上委員会の設置や取り組みについてお話しいただき、ショキングな施設内での話も飛び出し、活発な意見が飛び交いました。後半には各部屋に分かれブロック別の交流会も行われました。
 
 2日目もみなさん1日目の疲れも見せず9時30分には大会議室に姿を見せ、全国療護施設生活調査委員会の伊藤勲氏の司会でシンポジウム「人権ガイドライン策定に向けての提言」が開かれました。6人のシンポジストの率直な意見と、会場からの質問で予定の時間をだいぶ過ぎての終了となり、最後にメアリーさんからコメントをいただき、自治会ネット・職員ネットのアピールで閉会となりました。全体的に時間が無く参加されたみなさんの意見を充分に聞くことが出来ませんでしたが、しかしみなさんの「話を聞いてもらいたい」そして「今の生活を少しでも良くしたい」と言う叫びは届いたことと思います。