久々の海外、ソウルに行ってきました〜
2009年11月22日〜24日
2009年11月、韓国・ソウルに行ってきました。昨年はリハ工学カンファレンスやはがき通信懇親会の準備等で夏場にプライベートな時間が無く、「秋には海外旅行に行きたい!」と以前から計画していました。上海、ソウル、台湾など日本から短時間で行ける場所で考えていたところに、ある方から「ソウルの福祉財団の方とお会いしてみないか…」というお話をいただきました。「日本の障害を持った方々に観光客としてソウルに来てもらいたい」「ホテル・介助・案内・移動等、実際に観光をしていただき感想や意見をもらいたい」とのことで、面白そうな話しですし日程的にも良いと言うことで行くことにしました。
航空券やホテルは予約していただきましたが、その他の準備として電動車いすの扱い等のリクエストは大韓航空に直接電話して、ホテルは居室の写真をメールで送っていただき、確認しました。今回は羽田空港発の便を利用しましたが、非常に便利で成田空港発のことを考えると約2時間の時間短縮になり、羽田空港の国際線の本格的な開業が待ち遠しいところです。
6年ぶりの飛行機でしたが、電動車いすの扱い、バッテリーの対応、トランスファーなど羽田空港でも金浦空港でも非常に気持ちの良い対応で、電動車いすのまま搭乗カウンターまで行け、電動車いすの受け取りもほとんど待つことなく、空港の身体に合わない車いすで苦痛な時間も数分で済み、以前のような目的地に着くまでに疲れてしまったり、電動車いすの乱暴な扱い、空港職員の屈辱的な対応が嘘のようでした。
約2時間のフライト、練馬を出て約5時間でソウル市内です。財団の方と合流しリフト付きワゴンでホテル近くのレストランに行き「韓定食」と言われる数十種類の料理がでてくる韓国伝統の定食料理をいただきました。テーブルにたくさんのおかずが並ぶのが特徴で、前菜、魚料理、肉料理、副菜、デザートなど食べきれないほどの料理が出され、その量は韓国のことわざ「お膳の足が折れるほどたくさんの料理」と言われているそうです。
2日目はホテル最寄り駅から地下鉄に乗ってソウル中心部に出てみました。プリペイドカードを購入し自動改札を抜け、ホームにはホームドアが設置されホームと車両との段差が無く、駅員の介助が必要無く地下鉄に乗り込みました。(というより駅員さんに会わなかった)約20分で中心部のソウル市庁駅に到着。エレベーターで地上に出て、電車を2.3本待たされる日本での駅の利用が嘘のようにスムーズに利用出来ました。しかし、街は中心部と言ってもやはり歩道はガタガタで、道路を渡りたくても横断歩道が無く、非常に遠回りを強いられることもありました。
南大門市場(ナンデムン)や明洞(ミョンドン)という日本でも有名な観光地をふらふらして昼食のため入ったファーストフード系のレストランに入りましたが、トッポギやお粥、チジミが…「これが美味かった〜」明洞はお店の看板がハングル以外は新宿や渋谷と見間違えるほど韓国の若者や観光客で賑わい、日本語も普通に使えるお店もあるようでした。その後、リニューアルしたソウルタワーを見学、ホテルに戻り、ホテル周辺を探索しながら、やはり夕食は焼き肉を堪能しました。
3日目は午後の便での帰国のため、今回のメインである財団との意見交換のため財団事務所にお邪魔し、今回の企画について説明を受け、こちらからも意見を伝えました。驚いたことにその財団では福祉機器のレンタルを考えており、日本から来た障害者にホテル等での介助に入浴用チェアやリフト、エアマットを貸し出す計画もあり、電動車いすが故障した場合などに簡単な修理が出来る工場もありました。また、観光客用のリフト付きワゴン、マイクロバス、大型観光バスも試乗させていただきました。
今回、大きなトラブルもなく帰国しましたが、頸髄損傷者が海外に行くのはやはり大変です。飛行機の手続きや出入国、機内への移動、トイレ、起立性低血圧、等々注意することはたくさんあります。やはり、情報収集、普段の体調管理など十分な準備は必要です。韓国ですと2時間ほどのフライトですし、時差もなく、空港、ホテル等は日本人観光客になれているように感じ、治安も良いように感じました。頸髄損傷者の海外旅行デビューには韓国は最適な旅行先だと思います。皆さんも暖かくなったら本場の韓国料理を食べに行ってみてはいかがでしょうか?
情報収集に役立ったホームページです。
韓国旅行「コネスト」http://www.konest.com/
11月22日 初めての羽田からの国際線フライト 成田に行くのに比べ2時間短縮になる 大韓航空 B747-400 |
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機内食 もう、ここから辛い |
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エコノミー席に着席 スクリーン前でドアに近い場所をリクエスト |
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金浦空港で見た掃除のおばさん 窓際でのターンテクニックはすばらしい |
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KE2708に搭乗 ほぼ定刻に到着 |
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宿泊先まではリフト付きワゴンを利用 | |
現地の財団の方に韓国料理をごちそうになった | |
歴史民俗博物館 | |
日本人観光客の定番 ロッテホテル | |
11月23日 翌日は地下鉄で観光に出る ホテル地下から駅のコンコースに直結 |
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車いす専用改札 インターホンで乗車を伝えたが駅員は応答なし |
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ホームと車両の段差はなく介助なしで乗車 | |
地下鉄車内 日本の地下鉄とほとんど変わらず、 案内には日本語表記されている |
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ソウル市庁駅 ホームドア完備 | |
ソウルの中心部 | |
東京ほどでないがノンステップバスが目立った | |
駅で見かけた表示 たぶん、スロープが必要な方は連絡ください?? |
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プリペイドカードを購入し自動改札を使う | |
南大門市場 | |
お昼に食べたトッポギ 辛いけど最高にうまい |
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屋台のチゲ鍋 辛すぎてギブアップした |
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ソウルタワー展望台から見たソウル市内 |
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レストランを探すために地下街をウロウロ 階段には昇降機が付いているところも目立った |
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夕食はプルコギ | |
11月24日 ホテルの朝食 さすがに高級ホテルだけに品揃えは豊富 |
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ホテルを後に、財団事務所に向かう | |
財団所有のリフト付き観光バス 電動車いす8台は乗れる |
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無事に帰宅 お世話になった皆さん、ありがとうございました |